2006年10月29日

「植物組織培養の新段階」

植物組織培養の新段階―培養器環境から地球環境へ

昨日の昼に佐川のおっちゃんが届けてくれて,日付変わったついさっきに読み終わった.

「無糖培養」とか面白いことを書いていて,それが一番の目玉であるのだけれどそれだけじゃない.あとがきに「学生達の質問、 要望に応えるつもりで、 本書を講義の副読本として書くことを思いついたのである。」とあるのだけれどまさにその通り. 今まで引っかかっていた「何で?」「どうやって?」の大半が一気に片づいた. 欠けていたジグソーパズルのピースが埋まる感じとはまさにこのこと.この本には高校時代に出会いたかった.

アマチュア園芸家で培養をやっている人から研究で培養を扱う人まで,植物組織培養に関わる人間なら必ず得るところがあるだろう. 少しでも植物組織培養に興味のある人間はぜひ読むべき.かなりワクワクさせてくれる一冊である.

posted by Rion778 at 00:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本,読書,読み物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2006年10月28日

存在意義をはっきりさせる

珍しく提出期限の1週間以上まえからレポートに取り組んでいる週末の午後. 今回のお題は肥料中の水溶性リン酸とアンモニア態窒素の定量である.とりあえずリン酸定量の方のアウトライン作成と計算を終わらせたところ.

ところでこのリン酸の定量に関してだが,最終的な「答」にたどり着く道筋は一つでなく,いくつも存在する. ここで道筋選びのポイントは「意味の分かる式で計算する」ことだと思う. 要するにその式を見が何を計算しているのかを意識しながら作業を進めるということである.当然と言えば当然のコトなのだが,「当たり前」 は意識していないとつい忘れるものである.

もちろん難しいことではない.まずはその式で何を求めるのかを明記する.濃度なのか絶対量なのかといったこと (ここが曖昧な知人の計算式(答は合ってる)は理解するのに30分もかかった)は正確に判断する;次に各数値に単位を明記する. パッと見てどんな単位を持っているか分からない数値にぶつかったら,労力を惜しまずに単位を明記できるようになるまでその数値を「咀嚼」 してやる.そうして注意深く計算していけば訳が分からなくなるということは絶対にない.

これはつまり数式と数の存在意義をはっきりさせるということである. なんでそこにあるのか分からないような数式や数があってはならないのだ.

また,文章に関しても同様のことが言える.何でそこにあるのか分からない段落や文はあってはならないということである. 一見して前後のつながりが分かりにくい文章は特に注意して,そこにその文が存在することの「意義」が誰の目にも分かるように「咀嚼」 してやらなければならない.それを無視すると,例えばこういうことになる. 自分や他人にとってワケの分からないことは,労力を惜しまずに「分かりやすく」直してやる必要があるのだ.

posted by Rion778 at 15:35 | 岐阜 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2006年10月23日

時間の使い方を知る方法

時間がないのならなくともよい、 また労働と聖礼に始終追いまくられているという言葉が正しいのならそれでもよい、 だがまさか年がら年じゅうというわけでもあるまい、 せめて一週に一時間くらいは神のことを思い出す時間があるはずだからだ。  (ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟』)

「時間がない」というのは現代人における共通の悩みになっているフシがある.しかし,忙しすぎて全く, ほんの少しも時間に余裕が無くなるというようなことはなかなか無い.

忙しい,時間がないという悩みの原因は,やるべき事をやっていない,もしくは時間の使い方を間違っている, のいずれかにある.

これを解決する方法は与えられたタスクに対して余裕をもったスケジュールを立てること,ではない. いくら予定を立ててみても,余裕を持って仕事をこなすという習慣が無ければ余裕のある予定を遂行することは難しい.「明日出来る」 と思っている限り,それを今日行うのはもちろん,明日行うこともできはしないのである.

ここで視点を「前」から「後」にかえる.明日,明後日の予定を組み立てるのではなく,今日, 昨日の行動を記録してみる.その用途で私は以前グーグルカレンダーを使用していた. 過去に予定が記録でき,30分単位なら簡単に記入できるので便利.ちなみにスケジューラーとしても普通に便利.アラームはもちろん, 〆切順に予定を一覧表示できたりする.いつのまにやら日本語化されていたのし普通にオススメ.

で,「以前」と書いたが,今は測量野帳を用いて行動記録を行っている. メモ帳について色々調べていたときにこの記事を見つけてまねさせてもらっている次第. なお色分けは3種にしている.昼寝したりボーッとしてたりと無駄に時間を使った気がするときは黄色, 食事や身支度など生活上避けられない時間の消費は緑,読書や勉強など何か生産性のある行動をしたときは青色とし,色鉛筆で塗り分けている. だらだらと過ごせば黄色く,勤勉に過ごせば青くなっていくので自分の行動を視覚的イメージとして振り返ることができる.

8月の下旬から始めて2ヶ月くらいになるが,本を読む量なんかが格段に増えた. タスクをギリギリまで溜めておくことも(割と)少なくなった.また,時間を思ったように使うことがいかに難しいかが分かった. ちょっとネットで調べ物をしたりブログを巡回したりすると2時間や3時間は簡単に使ってしまうのに,1時間集中して読書するのは (内容にもよるけど)かなり難しい.

しかし,それは意識すれば改善することができると私は思う.
3時間昼寝をしてしまったのならその分を後悔しつつ黄色に塗りつぶす.2時間英語の勉強をしたのなら, 過去の自分に賞讃をおくるような気持ちで青色に塗りつぶす.こうした自己点検と自己評価の繰り返しによって私の行動記録は大分「青く」 なってきている.

ちなみに測量野帳には何種類かある.行動記録に適するのは「LEVEL BOOK」と刻印のあるタイプだ. 「SKETCH BOOK」という刻印のあるものはメモ帳に適した3ミリ方眼.その他に「TRANSIT BOOK」 というレベルブックの右ページに縦罫線の沢山はいったものがある.本当に「測量」するときに使うんだろうけどどうやって使うんだろ?

posted by Rion778 at 01:09 | 岐阜 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | LifeHackのようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2006年10月21日

「単位171の新知識」

単位171の新知識 読んでわかる単位のしくみ 星田 直彦 (著)

なんで買ったのかイマイチ思い出せないけどなかなか面白い本だった.

要はトリビア本の一種なんだけど,紹介されている単位にはそれが示す「量」,属す「系(SI単位なのかどうかとか)」,「定義」 が必ず書いてあるから調べ物にも役に立つ.巻末にはさくいんの他に単位一覧と換算表付き.そのほか,

◆震度の求め方
 かつての震度は、 気象台や観測所の担当官が体感および周囲の状況から推定していました。

というようなちょっとしたネタが満載.

また,定義を聞いてもイメージしにくい単位については, イメージしやすいものに例えたり図説で説明してくれるのでその単位の意味するところがつかみやすい.例えばインチは親指の幅だとか (私の親指は1インチには少し足りませんでした),1カンデラはロウソク1本くらいの明るさだとか,華氏の0度は海水が氷るくらい, 100度はちょっと高めの人間の体温だとか,「だいたいの感覚」を知ることが出来る.

普通に実用的だから別にトリビア本では無いような気がしてきた.

それからこれは余談で,その上友達の話.
先日ある講義の授業で, 非常にアレな内容なのに講義に対する質問を書かなければならないという苦境に立たされた.…らしいんだ. 友達がね.「(ある程度予備知識のある)同じ内容のものを見ても,興味の無い人間は 『そんなの知ってるよ』と言い,真剣に見た人間は『新たな発見をした』と言う.」 そんな話を養老孟司がバカの壁あたりで言っていたと思うけど,そのときはもう初っぱなから興味を失っていた.もう完全に「知ってるよ」 「分かってるよ」モードだった…んだと思う.友達がね.一応念のためフォローしておくと, 決して講義がつまらなかったのではなくて, あまりに上手に説明をしてくれるものだから何の疑問もなくすっきりさっぱり理解できてしまったんだ.…と思う. まあ友達の話だからね.

で,いくら何でも『そんなの知ってるよ』と書くわけにはいかないから, 「ステラジアンの『ステ』とは何か」 みたいな事を書いたんだ.「ステレオに決まってるよな…」と思いながら.いや,何度も言うけど友達がね. そして,その答えはこの本にあった.

ステラジアンの「ステ」は、 「立体」を表すギリシャ語の“stereos”からきています。

…まあそうだよね.

タグ: 単位
posted by Rion778 at 16:55 | 岐阜 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本,読書,読み物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2006年10月17日

マーカーの種類と使用時の心理的抵抗に関する考察

本や資料を読むとき,再読する際の労力を減らす目的で,我々はしばしばラインマーカーを用いる.

マーカーとしてはスワン・スタビロ社が元祖のいわゆる蛍光ペンが圧倒的シェアを誇っているように感じる.その他,鉛筆・ 色鉛筆を使ったり,板坂元氏のように黄色のダーマトグラフを使ったりと,基本的にはその方法は筆記具による. 蛍光色のマーキング用テープなども売っているが,私はまだ使っている人を見たことがない.

紙に書き込むという行為はほぼ不可逆的な,紙を傷つける行為であるから,そこにはいくらかの心理的抵抗が生ずる.そして, その心理的抵抗の度合いは筆記具の種類,及びマーカーの色に依存すると予想する.

すなわち消せないもの,濃いもの,彩度の高いものほど心理的抵抗が大きい.紙へのダメージ, 不可逆度の大きさに比例しているとも言える.つまり蛍光ペンではなかなか沢山の線を引く気にならないが, 鉛筆ならばページの大半に線を引くのも苦にならないということである.

この心理的抵抗というのは,文章に対する選択圧と言い換えてもいい.蛍光ペンでチェックされるのは非常に重要と思われる箇所であり, 鉛筆でチェックされるものは少しでも気になった箇所ということになる.

これを利用すれば文章の重要な箇所を効率良く選抜できそうだ.一読目は鉛筆や色鉛筆など気楽に線を引けるものでバンバン線を引き, 二読目には先ほど線を引いた箇所のみに目を通しながら蛍光ペンで線を引いていくのである. 一読目というのは結構どうでもいい場所に注意を奪われたりしがちだから,この二重の選抜(あるいは三重,四重でもいいだろう) で選び出された「ネタ」はかなり良質なものになるはずである.

ちなみに最近マーカーとしていいんじゃないかと思っているのは黄色の色鉛筆.それも全身が芯のタイプ.サクラクレパスだとクーピー, ぺんてるだとパスティックなんて名前で売っている.少し前までは黄色のダーマトグラフを使っていたが, この色鉛筆ならば削る必要が無いどころか紙をむく必要もない.価格が安いしダーマトグラフより減りが遅いしなかなか良好.一度おためしあれ.

posted by Rion778 at 16:53 | 岐阜 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 文房具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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