2009年04月08日

Meadow+ESSでR(Emacsとか分からないWindowsユーザー向け)[導入編]

2010/09/20追記 以下の記事の記述はやや古くややいい加減です。Emacs + ESSでR(for Windows users) - もうカツ丼でいいよなにちょっと内容を見なおしたものを上げてありますので、よろしければそちらを御覧ください。

Emacsのキーバインドを覚える手間を差し引いてもESSを導入する価値はあると思ったのでちょいとメモ.「Rはちょっとくらい使えるけど,Emacsとかよく分からない」というWindowsユーザー向け(というかそもそもMacやLinux使う人はEmacs使えるだろうしESSも自力でインストールできると思うので,RjpwikiのESSの項目なんかを参考にするといいと思います).

ESSとは?

ESS (Emacs Speaks Statistics) は Emacs や XEmacs から R などの統計解析アプリケーションを便利に使ってしまおう,という Lisp プログラムです.

ESSがどれだけれ能率向上をもたらしてくれるものか,などは「The R Book」p.55--56に叙述されています.(Rjpwiki ESS)

要はEmacsという非常に高機能なテキストエディタがあって,その上でRを使うとき便利なようにいろいろカスタムするプログラムがESSということ.

何を覚える必要があるのか?

  1. R
  2. Emacs
  3. ESS

3つだけ.簡単です.まずは準備を.(ただ最初に書きましたがRの使い方だけはどこかよそで予習しておきましょう.R自体はESSなくてもRguiで動くので.僕に聞くのはいろいろ間違いです><)

R,Meadow,ESSのインストールと設定

.exeクリックで一発!とはいかないのでちょっとがんばる.

Rのインストール

最新版はここにあるはずなので,「Download R 2.8.1 for Windows」などというリンクから.exeを落としてきて実行すればインストールが開始される.

途中の選択肢はESSを使う上ではどう選んでも関係ないはずだけれど,インストールしたフォルダは忘れないように.

Meadowのインストール

Windows用のEmacs実装としてMeadowというものがある.今回はこれにESSを入れて使う.Meadowのページから「ダウンロード」というリンクを辿ると「Netinstall packages」というものが見つかるので,「setup-ja.exe」を落とす.

実行する前に,Cドライブ直下に「Meadow」などの名前でフォルダを作っておき,そこへsetup-ja.exeを移動.

setup-ja.exeを実行してインストール.

  • ローカルパッケージディレクトリはC:\Meadow(作成したフォルダ.実行したフォルダへのパスが自動で入るはず)
  • インストール先ディレクトリもC:\Meadow(同じく変更の必要はない)
  • パッケージはデフォルトでいい気がする

最後にsetup.exeを実行する必要がある.実行すると「どこにある「.emacs」を読むようにする?」などと聞いてくる.画面には[C:\Meadow]などと出ているはず.何も入力せずにEnterを叩けばそこにある.emacsを読むようになる.書き換えてもいい.ただし場所は覚えておく

これでインストールは終了.デスクトップにショートカットが出現し,それをダブルクリックでMeadowが起動するようになっているはず.

.emacsの作成

Meadowは起動時に.emacsというファイルに書き込まれた設定を読み込む.なのでこれを作らないといけないのだが,「新規作成→テキスト→名前を.emacsに」しても「ファイル名を入力して下さい!」と怒られる.

なのでMeadowから作成する.Emacsの操作が分からない人はまじないの如く以下の作業を行う.

  1. Meadowを起動
  2. Ctlr+X,Ctlr+Fと連続してタイプ
  3. 一番下に「Find file: ~/bin/」と出る
  4. 続けて,「Find file: ~/bin/.emacs」と入力してEnter
  5. 次に,Ctlr+X,Ctlr+Wと連続してタイプ
  6. C:\Meadow\binの中に.emacsというファイルができているはず

完成した.emacsをインストール時に設定した「.emacsを読む場所」に合わせて移動すれば終わり.もちろんわかる人は最初からそこへ作成すればいい.

作ってしまえばこっちのもので,あとはメモ帳で開けば編集できるし,保存もできる.Windowsは難しい.ともかく,Meadowの扱いがわからないうちはメモ帳で編集できるので安心.

ESSのインストール

ESSはたぶんここに最新版があると思う.DownloadからLatest Released Versionって所のzipを落としてきて解凍する.

解凍してできたフォルダをフォルダごと\Meadow\site-lispの中へ放り込む.

.emacsの編集

ESSを使えるようにするため,早速.emacsを編集する必要がある.なんかよくわからなかったらとりあえず次のように書いて保存.

(require 'ess-site)
(setq ess-ask-for-ess-directory nil)
(setq ess-pre-run-hook
	'((lambda ()
	(setq default-process-coding-system '(sjis . sjis))
	)))

(set-language-environment "Japanese")
(setq default-input-method "MW32-IME")
(mw32-ime-initialize)

(defun ess:format-window-1 ()
	(split-window-horizontally)
	(other-window 1)
	(split-window)
	(other-window 1))
(add-hook 'ess-pre-run-hook 'ess:format-window-1)

(setq default-frame-alist
      (append (list '(foreground-color . "azure3")
	'(background-color . "black")
	'(border-color . "black")
	'(mouse-color . "white")
	'(cursor-color . "white")
	)
	default-frame-alist))

ここのをベースにちょこちょこいじってついでにIMEが動くようにしてあります.)

環境変数の設定

ここまで終わってもまだ動かない.環境変数というものを設定する必要がある.わかっている人はPathへRとMeadowの実行ファイルがあるフォルダ(bin)を,HomeへMeadow\binを追加.以下分からない人へ.

環境変数の設定は,

  • XPの場合:コントロールパネル(クラシック表示)→システム→詳細設定タブ など
  • Vistaの場合:コントロールパネル(クラシック表示)→システム→左側にある「システムの詳細設定」 など

で見つけられるはず.「ユーザー環境変数」と「システム環境変数」があるけど,ユーザー個人に設定を適用するか,コンピュータ全体に適用するか程度の違いなので以下好きな方へ設定.

  1. 変数からPATH(or Path)を選択.なければ「新規」で変数名にPATHと入れる.
  2. 変数値にC:\Meadow\bin (RunMW32.exeのあるフォルダ)を追加.新規に作成した場合はそのまま記入.すでに何か書いてある場合,末尾に「;」を記入したのちに続けて記入する.

同様にしてPATHへRの実行ファイルがあるディレクトリ(C:\Program Files\R\R-2.8.1\bin など)を追加し,HOMEへC:\Meadow\bin(.emacsのあるフォルダ)を追加.

確認

拡張子が.RなファイルをMeadowで開くとESSモードで起動.ツールバーに「R」とかのボタンが見えるはず.

M-x R (Alt+x rもしくはEsc x rと順番にキーを叩く)すると,画面が分割されて右下でRが起動.

.Rなファイルが表示されている場所(バッファ)にカーソルがある状態でC-c C-b (Ctrl+c Ctrl+bの順に叩く)すると中身がすべて実行される.結果はRのバッファなどに.

うまくいかなかったら…

どうしよう?よくわかりません><

手順確認→Google先生に聞く しても分からなかったら聞いてください.でもきっとわかりません.

使い方を覚える

RjpwikiにESSを取り扱ったページがあって, ショートカットなんかは一覧がある(ESSモード)ので参考に練習しましょう.

で終わらせたいところだけど,Windowsユーザーにとっての鬼門はMeadow(Emacs)の独特の操作や単語, ショートカットの表記法を覚えるところだと思う.一覧表とか見せられても量がすごいので「覚えられない!無理!」ということになる.

Emacsの操作方法を覚える

Meadow(Emacs)にはチュートリアルが入っている。

ツールバーの[Help]から[Emacs Tutorial]を選ぶとチュートリアルが始まる(ただのテキストだけど)ので, これをやる.

案外長くて丁寧にやると30分くらいかかるけど,覚えるべきことはカーソル操作,消去と挿入,ファイル操作程度なので, 実際それほど大変じゃない.

1回だけじゃ忘れるかもしれないけど,3回もやったら基本的な操作はほとんど覚えられるはず.

「こんな変な操作覚えて大丈夫か?」などという心配があるかもしれないが,大抵のものはMeadowで事足りる, というかMeadowの方が便利なことが多いし,他のエディタがEmacsのキーバインドをサポートしていることも多い(Visual C++とか).なので心配せず慣れてしまっていいと思う.

ESSの扱いを覚える

操作自体はさっきも書いたRjpwikiのESSのページを参考に覚えたらいい. ショートカットの部分を拡大印刷して手元において置くとかして.

それよりも操作に慣れることが重要.ちょっと慣れると急激にありがたさが分かってくる.

これは実際にいくつかプログラムを書いてみるのが一番いい.

RでProject Eulerなんかいかがですか?

posted by Rion778 at 16:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | PC関連。HTMLとか,Linuxとか,Rとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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